ギャラリストのよしなごと

一年

リンゴ

 

新聞を開いて目に止まったのが、”ドイツは圧倒的に水不足”という記事。

ピンとこない。。。

水不足が広がっている地域を赤で示したドイツ地図がそこ示してあったが、ドイツ北部とアルプス地方以外、その地図は真っ赤に染まっていた。

このままでは砂漠化する恐れすらあるのだそうだ。

 

夏の庭

 

ミュンヘンに初めてやってきた時は春だった。

どんよりと曇っていて今にも雨が降りそうな天気で、”これって冬でしょ!”と思ったものだ。

ドイツに向けて飛び立った時に見た東京上空はあちらこちらがほのかに桜色に染まっていて、”東京ってこんなにも桜の木があるんだ!”と妙に感心したのをよく覚えているが、もうじきミュンヘンというドイツ上空は色味のない冷たさだけが目について、何だか自分のこれからに暗雲立ち込めているような気がして重たいため息が何度となくついて出た。

 

ドイツは確かに日本よりも圧倒的に雨の量が少ないはずだ。

ざんざんとまるで切れ目のない白い糸のように降り続く雨も、しとしとと何日にも渡って降る雨もここでは経験することはほぼない。

でも1日のどこかの時間帯に必ず”雨かぁ”と空を見上げる、そんな天気がドイツの典型的な空模様のような気がする。

パラパラと雨粒が落ちてきたかと思うと次の瞬間には雲間から太陽が覗く、そんな日が多いわけだから、まとまった雨の量は望めない代わりに日照りでカラカラに乾くこともない、そう思っていたが、どうやら私の思い違いらしい。

 

夏の庭

 

新聞を開くと自然環境の変化を指摘する記事が毎日のように踊っている。

もちろんのこと、それはドイツだけでなく日本もそして世界中のどこでも起きている問題なのだけれど、加速する環境の変化に私たちはどうついていけばいいのだろうか。

あるいは私が子供の頃のあの時代にあった自然を取り戻すのはもう無理なことなのだろうか。

 

我が家の小さな庭をぐるりと見渡しても、水不足だの、昆虫種が40%も減少してしまっているだのを感じることはない。

木々も芝生も瑞々しく元気に繁っているし、熟れたりんごのほとんどは大なり小なり虫たちに食われてしまっている。

だからと言って、新聞に書き立ててられている情報を無視していいとは思わない。

でも、私はどうすればいいのだろうか。。。

ちっぽけな私にできることってなんなのだろうか。

 

青く澄み渡って、気持ちの良い風が通り抜ける我が家の庭に寝転がってそんなことを考えていると、私の腕にモンシロチョウが止まって羽を休めた。

 

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リンゴ

 

本日、ブログ開始からちょうど一年が経ちました。

ここまで1日も欠かさずブログを更新できましたのは、読者の皆さんのおかげでしかないと思います。

仕事を終えてからブログを書く時間は時に楽しく、時に苦しくもあり、ほぼ毎日眠気と戦いながらの更新でした。

書いては消し、消しては書きを繰り返し、”なんでこんなブログ始めちゃったんだろう。。。”と挫けそうになったこともありますが、その度に様々な方からのコメントをいただき、励まされてきました。

これからの一年は少しペースを落とし、もう少し丁寧な文章を書くことに集中できれば、と考えています。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

また日本ブログ村のランキングに参加をさせていただいていましたが、こちらは一年を限りに退会すると決めておりましたので、本日をもちましてお別れをさせていただきます。

ブログ村でも多くの方に応援をしていただきましたのに、離脱いたしますことをとても残念に思います。

皆様のこれからのご活躍を陰ながら祈っています。

 

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私の暮らしはミュンヘンの我が家で始まり、そしてここで終わる。

りんごに群がる虫たち、我が庭の住人のハリネズミの親子、カラスのつがい、そしてノウサギ。。。と共存しながら、またこれからの一年を過ごしていこうと思う。

よろしく、皆さん!

 

湖